アジア太平洋地域は、気候変動によって引き起こされるものを含め、災害による悪影響をきわめて受けやすい地域である。障害者およびその他の弱者グループは、災害リスク軽減のための政策、計画およびプログラムから疎外され、その結果として死亡、負傷およびさらなる障害の被害を受けるリスクが比較的高い。公的サービスの告知は、障害者にとってアクセシブルでない形式や言語で発信されることが多い。加えて、非常口、避難所および施設はバリアフリーでないものになりがちである。地方および地区レベルで実施される防災訓練やその他の災害リスク軽減対策に障害者が定期的に参加することで、災害が発生した場合のリスクおよび被害を防止または最小限に抑えることができると考えられる。ユニバーサルデザインの原則を取り入れた物理的および情報面のインフラストラクチャーを整えることで、安全および生存の可能性を高めることができよう。
ターゲット7.A
障害インクルーシブな災害リスク削減計画を強化する。
主要指標 7.B
災害への対応にあたり、障害者に対して速やかに、かつ適切な支援を提供する対策の実施を強化する。
進捗状況を確認するための指標
主要な指標
7.1 障害インクルーシブな災害リスク削減計画の有無
7.2 関連するすべてのサービス担当職員を対象とする、障害インクルーシブな訓練の有無
7.3 アクセシブルな避難所および災害救援所の割合
補助指標
7.4 災害で死亡したまたは重傷を負った障害者の数
7.5 被災した障害者を支援する能力がある心理的・社会的支援サービス担当職員の有無
7.6 災害のために準備され災害に対応できる、障害者のための支援機器および支援技術の有無