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目標 10: 小地域、地域内および地域間の協力を推進すること

2度にわたる「アジア太平洋障害者の10年」の経験から、得られた教訓、良好な実践例および革新的な解決策を共有することなどを通じて円滑な相互支援ができるように、小地域、地域内および地域間の各レベルで協力することの貴重さが浮き彫りになった。2011年12月1日に大韓民国・プサン(釜山)で「第4回援助効果に関するハイレベル・フォーラム」 [4]が採択した「効果的な開発協力のためのプサン・パートナーシップ」では、有効な開発の協力基盤を形成するために、障害に対する国際的な関わりの重要性が認識されている。市民社会および民間部門は、インチョン宣言およびターゲットを実現する革新的なアプローチの媒介となる重要な役割を果たしうる。アジア太平洋地域は、いまだに長期にわたる課題に直面している。紛争を経験した地域では、地雷や戦争の名残といった困難が残り、障害や脆弱な生活環境が引き続き生じている。この「10年」は、そのような課題を克服し、効果的な実施がなされるよう支援するために、多部門にわたる次元から、国際的に協力する機会を提供するものである。

ターゲット10.A 
ESCAPが運営する「アジア太平洋マルチ・ドナー基金」、また「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援するイニシアティブおよびプログラムに貢献する。

ターゲット10.B 
アジア太平洋地域の開発協力機構が、その政策およびプログラムにおいて障害インクルーシブな度合いを強化する。

ターゲット 10.C 
国際連合の地域委員会が、障害の諸問題および「障害者の権利に関する条約」の実施に関わる経験および良好な実践例について、地域間の情報交換を強化する。

 

進捗状況を確認するための指標

主要な指標

10.1 政府およびその他のドナーによる、「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援するための「アジア太平洋マルチ・ドナー基金」への年間の自発的な貢献〔寄付〕の額

10.2 「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援するための「アジア太平洋マルチ・ドナー基金」に貢献する毎年のドナーの数

10.3 政府およびその他のドナーによる、「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援するためのイニシアティブまたはプログラムへの年間の自発的な貢献の額

10.4 南南協力を含め、「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援することを明示する地域および小地域協力プログラムがある国際連合機関の数

10.5 南南協力を含め、「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援することを明示する地域協力プログラムがある小地域政府間機関の数

10.6 南南協力を含め、「アジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する閣僚宣言」およびインチョン戦略の実施を支援することを明示する地域協力プログラムがある地域プロジェクトおよび小地域プロジェクトの数

10.7 アジア太平洋地域で活動する開発協力機構のうち、権利条約の批准および実施ならびに関連する検証について支援し、障害インクルーシブな開発に関する要請、政策、活動計画およびフォーカルポイント(拠点)を備えるものの割合

10.8 5つの国際連合地域委員会における「障害者の権利に関する条約」の実施を支援する共同活動の数

10.9 ESCAPおよびその他の関連機関による障害に関する統計、とりわけICFのアプローチに基づく統計について、訓練を受けたアジア太平洋地域の統計専門家の数

10.10 国レベルの国際連合プログラム作成にあたって障害者の権利を含めるように明示した国際連合開発グループの指導に沿い、障害をインクルーシブした開発に明確に言及している、国際連合の国または地域レベルでの開発支援の枠組みの数